身体障害者の自動車運転

健常者時代に免許証取得後に障害者となった場合は、比較的簡単に書き換えができますが、私のように一から教習所に通わなければいけない人も居ると思います。ここでは私(脊髄損傷)の事例で、運転免許取得から実際の運転のことを書いていっています。

免許センターに電話相談

最寄りの免許センターに電話相談をするのがおすすめです。下肢麻痺で免許を取りたいと言うことを申し出ます。今後のことをいろいろと丁寧に教えてくれます。

この時点で、身障者に対応している教習所の情報も知ることが出来ます。私の場合は、近所の対応している教習所を見つける事が出来ました。[ブログ記事]

免許センターで適性相談・自動車学校見学

免許センターに行き、警察官と面談をして免許を取っても問題が無いか、適性が見られます。

障害の内容なども聞かれました。審査結果は後日通知されます。

自動車学校への見学にも行きましたが、車椅子から運転席への乗り移りもさせられました。(どうやら、自力乗降可能かをテストした模様)。助手席側には乗ったことあったけど、運転席側に乗るのは初めてなので少し緊張したのを覚えています。そして、乗り移ったあとに思いっきり盛大にクラクションを鳴らしてしまったことも。
なので、普段トランスファーボードを使っている方などは持っていた方が良いかも。道具を使っても自力乗降できるなら問題ないようです。[ブログ記事]

自動車学校入校

教本適性相談の審査に通ったら、自動車学校に入校。ここからは障害関係無し。健常者同様の教習が待っています。

なお、教習料金は通常のAT普通車教習の料金となりますが、自治体により10万円前後の助成がある場合があります。(要申請)[ブログ記事]

 

修了検定・仮免許取得

第1段階は、数時間オーバーしてしまいましたが修了検定は一発で合格しました。[ブログ記事]

卒業検定・自動車学校卒業

卒業約2ヶ月半の教習で、無事自動車学校を卒業できました。[ブログ記事]

 

 

 

免許センターにて本免試験。免許取得

免許センターに行って学科試験です。見事、一発合格して晴れて免許証をゲットです。[ブログ記事]

手動運転装置取付

手動運転装置手動運転装置を取り付けです。既存の車に取り付けるには、工費も含めて20万円弱しましたが、自治体により10万円前後の助成制度があります。(要申請)[ブログ記事]

 

 

さいごに

クローバーマーク障害者が免許を取得する場合は、免許センターにて適性相談を受ける必要があります。その際は障害者手帳が必要になります。
適性相談を受けたい場合は最寄りの免許センターへご相談ください。
適性相談に合格したら、その条件に基づき対応している教習所を探します。(免許センターが対応している教習所を紹介してくれます。)

私の場合は、車で30分ぐらいの場所で、送迎をしてくれるなど、好条件な教習所を見つけることができましたが、対応している教習所がない場合は、改造車両を持ち込みなどの必要があります。
また、改造車両を準備するのが難しい場合などは、身障者向けの教習所「東園自動車教習所」(埼玉県)で泊まり込みで教習する方法もあります。

さあ、楽しもう。カーライフ

さいごに・・、と書きましたが追伸したいので。

車での外出となれば、一人で出かけることも多くなるでしょう。そこで、まず問題になるのは車椅子の積込みでしょう。握力の弱い方はオートボックス等の自動収納装置の利用となるでしょう。
自分の場合は、当時お世話になっていた、車椅子業者の助言と動画サイトでの独学で、積込みをマスターしました。(腹~腿の上を車椅子を通して、助手席に車椅子を置くスタイル)
自分で車椅子を積み込む場合は、重さが軽い車椅子を作製するのが良いでしょう。

高速道路を利用されるなら、ETCの利用がおすすめです。現金ですと、毎回障害者手帳の提示が必要となり、めんどくさいです。

また、褥瘡対策も忘れずに。ロホクッションなどの除圧アイテムの利用が安心です。また、初めて行く場所はストリートビューや航空写真で障害者専用駐車場の有無の確認等をしておくのもおすすめです。