障害者の住宅問題

持ち家で、バリアフリー化改造が出来たり、金持ちでバリアフリーな新築住宅を建てれると言った環境の方はいいですが、そうでは無い人も多く居るでしょう。

そこで、私の過去の経験や、賃貸探しについて記述してみました。

車椅子生活に

スロープまず、自分の場合です。受傷時に住んでいたのは、親の社宅住宅でした。しかし、これが戸建て住宅であり、かつ前入居者に高齢の車椅子の方が居たとかで、1階は玄関を除き段差が無い、元々好条件な家でした。(トイレや浴室にも段差がありませんでした。)これに関しては、運が良かったかもしれません。

そのため、玄関にスロープを設置しただけで普通に生活することが出来ました。

 

 

関東へ引っ越し。バリアフリーな賃貸を探すのは大変

事情により、関東へ転居することになりました。バリアフリーな賃貸住宅を探すことになるわけですが、これが一苦労でした。

不動産サイトで、「バリアフリー」の条件で探してみる。物件写真から、99%段差等がありバリアフリーではありません。トイレが狭かったり、大きな段差があったり。マンション・アパート全てそうです。

工夫して住めるとか、そう言ったレベルではありません。それなのに、なぜ「バリアフリー」と表示しているのか。偽装表示ですわ。

 偽装表示例

偽装表示

 

「全室車いすバリアフリー対応」と書かれているにもかからず、浴室の扉には段差がある。

 

戸建てはバリアフリー

残りの1%ですが、それは戸建ての賃貸になります。写真を見てみると、バリアフリーだな?、と。不動産屋に聞いてみると、車椅子の方が住んでいたとか。

そのような部屋が、インターネットでの検索で、埼玉・東京で当時3軒見つかりました。下見をして、最終的に埼玉へ移住できたわけです。

戸建てと言うことで、周辺の集合住宅よりは家賃は高めですが、このような探し方もあります。また、既にバリアフリーなため、新たにバリアフリー改造に労力を掛ける必要はありません。

公営住宅に申込み

バリアフリートイレ前記の通り、戸建ての賃貸住宅は家賃がお高め。と言うことで、公営住宅に何度か申し込んでいました。

埼玉へ転居してから2年。ついに、県営住宅の車椅子住宅に当選。車椅子住宅は、完璧なバリアフリー仕様になっており、住宅に関しては、この先困ることは無いでしょう。写真は、バリアフリーなトイレ。

 

 

最後に・・

車椅子利用者でも少しの距離は、歩けるといった方などはマンションやアパートでも良いかもしれません。また、逆に24時間介助が必要な重度の方もマンションでも良いかもしれません。入浴やトイレは介助してくれるわけで、浴室などに多少段差等があっても良いわけで。

でも、トイレや入浴は単独でも出来るようなレベルになってくると、やはりトイレはある程度の広さも必要になり、浴室も段差がない方が良い。と、なると民間の集合住宅は中々難しくなってきます。

また、公営住宅に関しては、申込時にその自治体に住んでいるという条件があり、県外から公営住宅に引っ越したい!と言うことは出来ません。また、自治体によっては居住年数の条件が設定されていることもあるようです。

そして、公営住宅の申込みには障害者世帯は優遇抽選されることがあります。でも、車椅子住宅の場合は、申込者全員が障害者世帯なので実質的には意味が無かったりします。

あとがき

当時(2012年)は苦労した賃貸探しですが、最近(2014年現在)はどうなのだろうか?、と思い不動産サイトで検索してみましたが、数件車椅子仕様の賃貸マンションが出てきました。

最近は、民間でもバリアフリーに力を入れているようです。また、2年前のような、虚偽表示物件は減っている印象でした。