車椅子利用者の意見から。駅員が「ご迷惑~」の発言は問題ない件

年末頃、SNSで話題になった発言があります。

投稿者によれば、駅員が車椅子の介助ご案内をする際に、「ご迷惑をおかけしまーす」という掛け声に違和感を感じるとのこと。

今回は、これに関して、車椅子利用者からの一意見を記事にします。

一般的には、「ご協力を~」

(イメージ画像)
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まず、自分はよく車椅子で電車に乗りますが、「ご迷惑」の言葉を使ってる駅員は、ほとんど見かけません。

多くの駅員さんは、「ご協力をお願いします」や「車椅子の方が通られます」などの言葉を使ってる方がほとんどです。

地域や鉄道会社によるのかもしれませんが、自分が利用するシーンでは、「ご迷惑」はあまり聞くことは無いです。

実際に、迷惑を掛けてしまう場面も

例えば、車椅子の乗降が無ければ、空席に座ることが出来たのに、他のドアから乗り込んだ人が座ってしまった等。
場面によっては本当に回りの乗客に迷惑を掛けてしまってる場合もあります。

この事から、駅員が「ご迷惑をお掛けしますが」と仮に言っても、自分はなんとも思いませんし、気になりません。

ちなみに、ごく一部の「ご迷惑」の発言をしてしまうのは、駅員と言うより委託の警備員の場合が多いような気もします。

業務放送についても

ちなみに、と言うことで業務放送のことについても、コメントしておきたいと思います。

よく、駅員が「業務放送、お客さまご案内します。」「ご案内終了、降車駅は東京駅です。」などの放送を聞く方も多いでしょう。

これは、車椅子の乗客を乗降するときに、安全面を考えて放送されている物ですが、健常者・障害者の双方から、プライバシーが無さそうとか恥ずかしいとかと思う方が居るよう。

業務放送に関しては、JRやメトロなどでは行われていますが、一部の私鉄では車掌に向かって大きく手を振って合図をするなど、業務放送を行わない鉄道会社もあります。

業務放送を行ってる鉄道会社でも、安全面を考えれば、この放送を行うこと自体は自分は何とも思わないし、降車駅の放送も降り過ごしを防ぐためには必要だと思います。
(実際に放送を行わなかった某路線で、降車駅で駅員も来なくて降り過ごししそうになったことも。車掌が降車駅を聞いてれば、車掌も対応できたでしょう。※)

※この時は、ホームに居た乗客に、立ち番の駅員を呼びに行ってもらった。

また、車掌がドアの開閉を安全に行ってるとは言っても、最近でも、ベビーカーや白杖の方のドア挟み込み事故も立て続けに発生していますので、業務放送による安全確認は必要な物だと考えます。

しかも、駅員から「放送を行って良いですか?」と確認される場合が多いので、嫌な人は拒否も実は可能なのです。

終わりに

日本の鉄道は、駅舎のバリアフリー化も進み、車椅子ユーザーなどの障害を持った乗客も多く利用するようになったことでしょう。

実際はそんな事を発言する駅員はごく少数なのに、「車椅子を補助する駅員の言葉に違和感「ご迷惑を…」には配慮がない?」みたいなニュース記事が出るのは、逆に違和感を感じますし。
たった1人のツイートの意見がRT数が増えたからと、現場(駅)を確認しないで記事にするのもどうかと思います。

駅員さんは、優しい方がほとんどです。車椅子ユーザーの方は安心して、鉄道の利用を出来ますよ。と言うことで、車椅子ユーザーの一意見でした。

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