乙武氏の入店拒否騒動、障害者側の立場から述べてみる

2014/04/06

(乙武氏の当該ツイートは削除済み)

率直に思ったことは、「入店を拒否された。こんな経験は初めてだ」と述べたことである。
自分は、中途障害なので車椅子歴は6年半あまりだが、車椅子で拒否されたことは多々あるし、バリアフリーでは無いからと諦めた。と言うことは数え切れないほどある。
乙武さんは、生まれつきの障害ですので、私より何十年も多く車椅子生活をされてるでしょう。それなのに、初めての経験とは・・ 少し驚いたところである。今までは、有名人パワーで入ることも出来たのだろうか?

ところで、飲食店に限っては事前にバリアフリー情報を調べる方法が何個かある。
Googleのストリートビュー これはかなり有効な手段だ。飲食店以外にも、バリアフリー状況を調べるのによく使う手段だ。

ここで、出入口に1段でも段差があれば多くの場合は行くこと自体諦める。
②出入口がバリアフリーなことが分ったら、次は食べログを見る。店内の様子の写真を載せている方がいますので、それで大体の様子を把握することが可能だ。
③上記の二つでも、バリアフリー状況が分らず。その場合は、電話で聞いてみると言うことになるだろうが、そこまでするより他のバリアフリーな店を探した方が早いだろう。

今回は、大都会の雑居ビル内にある店に入店拒否されていますね。もちろん、店の言い方にも問題はあったようだが、やはり事前に車椅子で入れるかは調べておく必要はあったのかな、と思いますよね。
私は、お店にしても、地下鉄にしても初めて行くところは事前にどんな状況になっているか検索してから行きますからね。

それより個人的には、大手チェーン店でバリアフリー対応になっていないお店の方が問題かと思いますね。ファストフードからファミレス、コンビニなど。まだまだ沢山、車椅子では入店が難しい場所が多くあります。

ちなみに、ネット界では「事前連絡しろ。」との意見が多いようですが、事前に連絡しても拒否される事例も私の場合は体験しております。この件は、以前もブログにてお話ししていますが、新潟に住んでいたときに越後交通やJRに利用したいと連絡したら、最初から車椅子はお断りしている。と、公共交通機関でさえ、満足に利用できないこともありました。
ちなみに、公共交通機関に関しては、埼玉に転居した現在では駅員さんの対応も良くて、健常者と同じように利用することが出来ています。

なお、海外ではスロープを設置しなければ営業許可は下りないとか。日本では、障害者用駐車場の健常者による不正利用も問題だが、欧米では健常者が止めたら罰金制度があるそうだ。
そう考えると、日本ではまだまだ遅れているんだなと。現在、障害者差別禁止(解消)法の成立を目指しているようだが、民間事業者にもスロープ設置などを義務化する方針だったそうだが、政権交代で努力義務に変更になったそうだ。(ソース元記事

今回の騒動。乙武さん、レストラン側の双方に問題があったと思われるが、車椅子ユーザーが日常生活に不便していると言うことが、少しでも世の中に広がっていく出来事になれば良いなと思いました。

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