2022年秋 車椅子一人旅「N700Sと名古屋名物を楽しむ」

外国人観光客のインバウンドも解禁されて全国旅行支援も始まりようやくコロナ禍が終息かなと感じるこの頃。

そうなると、自分も旅に出たい!と言うことになりましたので今回は名古屋へ車椅子ひとり旅に行ってきました。

名古屋にした理由

さて、なぜ今回目的地を名古屋にしたのか。

とりあえず乗り鉄としてはやっぱりコロナ禍以来の3年ぶりに新幹線に乗りたい。大宮からすぐに乗れる東北・上越・北陸方面でも良いかなと思いましたが、今回は東海道新幹線の新型車両N700Sに乗りたいと言うことで東海道新幹線方面に決まりました。

日程の都合上今回は日帰り旅行なので、東海道新幹線日帰りだと名古屋・京都・新大阪辺りになるかと思いますが行ったことが無い名古屋にしてみました。
本来なら全国旅行支援も活用して1泊したいところでしたが日程の都合上今回は無理でしたので、身割は効きますが通常料金で行ってきました。

10月27日(木)早朝朝5時真っ暗な中に自宅を出発して名古屋へ向かいます。新幹線の指定席券も全て当日購入の日帰り弾丸旅行です。

名古屋城

名古屋城①名古屋城②

名古屋駅到着後まずは名古屋城へ。地下鉄を乗り継いで20~30分で到着です。

障害者手帳提示で入場は無料です。城内はほぼ平坦な地形で舗装されていますが、舗装状況はあまりよくないので走行はしづらい感じです。

本丸御殿

天守閣に関しては現在閉鎖中ですが、本丸御殿の見学が可能です。

本丸御殿は「車椅子のタイヤ拭けば良いよ」と最初言っていましたが、事前に検索しておいた情報だと観覧用の車椅子に乗り換えた方が良さそうな感じだったので、自分が「乗り移るよー」と言ったらスタッフの方はその方が助かりますとのことでした。

自分は何とか乗り移り出来ましたが、若干移乗しにくい車椅子でしたので自分みたいに単独で行かれるかたはご注意ください。

昼食は、ひつまぶし

まるや ひつまぶし
まるや ひつまぶし(ミニサイズ)

名古屋城からは再び地下鉄で名古屋駅まで戻ってきて駅内にある「まるや」にて名古屋名物ひつまぶしを食べました。

お昼前なのに混雑で30分ぐらい待ちましたがとても美味しかったです。

今回は予算の関係とこの後におやつも食べる予定があったのでミニサイズを選択しましたが十分ちょうどいい感じでした。

リニア・鉄道館

リニア・鉄道館①リニア・鉄道館②

続きまして、あおなみ線に乗車。終点の金城ふ頭駅まで行って「リニア・鉄道館」に行きました。

リニア・鉄道館③リニア・鉄道館④

大宮や京都など他の鉄道系博物館とは違って解説系は少なめで主に車両展示がメインな感じでしょうか。歴代の新幹線やリニアの展示もあります。

平日でがらがらでしたので在来線運転シミュレーターも待ち時間無しで出来ました。(1回100円)椅子は可動式なので車椅子のまま運転可能です。

本当ならもっとゆっくり2~3時間ぐらいは観覧したかったのですが。今回は日帰り弾丸旅行で余裕時分がわずかでしたので1時間半ぐらいの滞在となりました。

ぴよりん

ぴよりん(車掌さん)
ぴよりん(車掌さん)

最近テレビやSNSでも話題になっていますが、名古屋の新しい名物「ぴよりん」を食べました。

ぴよりんチャレンジが有名ですがそれはさすがに埼玉の自宅までは不可能なので、カフェジャンシアーヌにてイートイン。

運良くそれほど混雑はしていなくて5分程度の待ち時間でカフェジャンシアーヌに入店できました。

ぴよりんシュガー
ぴよりんシュガー

車掌さんバージョンのぴよりんを注文。セットなのでシュガーも付いてきます。可愛くて美味しかったですよ。

N700Sは車椅子で快適

N700Sロゴ
N700S

さて今回の日帰り弾丸旅行で最大の目的でもある、N700Sの車椅子席が6席分設置された列車に乗ること。車椅子席が6席分設置された車両は2021年より運行が開始されています。

従来通りの移乗が可能な席が3席、車椅子に乗ったままでも大丈夫な席(フリースペース)が3席の計6席となります。合わせて多目的室もありますね。

2022年10月現在では6席分設置された車両は定期運行の列車が、のぞみ号では5往復設定されていて、それ以外にも当日の朝に運行が決まる列車も多数あります。

フリースペースの予約方法など

定期運行の列車だとスケジュールが合わなそうだったので、当日の朝に運行が決まる列車を狙ってみました。毎朝JR東海のホームページ上で発表されています。
東京駅へ向かう京浜東北線内で確認してみると往路は駄目そうでしたが復路なら行けそうな感じでした。

と言うことで行きは通常のN700Aオープン席で予約をお願いして、当日直前でしたが約30分後の列車には案内してくれました。

名古屋駅に着いて名古屋城に向かう前に帰りの新幹線を予約しておきました。

N700S指定席券

「N700Sの座席がないフリースペースの方で」と言ったつもりでしたが、何故かA席で発券されていまい後でE席に直して貰っています。

フリースペースはE席です
フリースペースはE席です

帰りの車内で車掌さん(もしかしたらパーサーさんだったかも)とも少しお話ししましたが、自分がN700S快適でしたよと言ったところ車掌が「私もフリースペースの方にご案内したのは初めて」と言ってたので、どうやら運行本数も今は少ないとこともあるので窓口の駅員さんも不慣れだったのでしょう。
自分みたいに「フリースペースの方」と曖昧に言わないで、「11号車の車椅子スペースE席」と的確に言うと良いのかもしれません。

車椅子でも快適です

N700S 車椅子スペース①N700S 車椅子スペース②

そんなN700Sですが車内はとても快適。車椅子に乗ったままでも邪魔にならずに車販ワゴンや大きな荷物を持った人が通過しても全く支障しません。

日が暮れた後だったので風景は楽しめませんでしたが窓からの眺めもばっちりそうでした。車椅子席が1列車辺り6席となったことで予約も取りやすくなることでしょう。今後順次新車が増備されますので運行本数も増えていくでしょうから期待しておきましょう。

個人的に気になる点と要望点

従来の新幹線と比べれば車椅子でも格段に快適になったN700Sですが少し気になった点も。今後さらに改善されると嬉しい要望点も書いてみました。

  • コンセントの位置ですよね。現在は下の方にあって使いづらく2023年度以降製造分からは移設されて改善予定とのことですが、既存のN700Sも同様の移設をして欲しいところ。
  • 次にテーブルですね。テーブルは現状ですと13E(下り列車では進行方向と逆になる)と11E(下り列車のみ)で利用可能で12Eにはテーブルはありません。中々難しいかもしれませんが、例えば東武634型の車椅子スペースみたいな壁際に折り畳むタイプのようなテーブルがあると嬉しいところ。(参考に写真も載せておきます📷
  • そして初期製造分のN700Sも車椅子6席化して欲しいところでしょうか。
  • あとはEX予約関連でしょうか。車椅子席はようやくEX予約に対応しましたが(参考リンク)自分の場合は東海道新幹線方面は平常時でも乗車したとしても年に1回あるか無いか程度ですので、身体障害者はエクスプレスカードの年会費が無料化したとは言え(参考リンク)EXカードをわざわざ作るほどでは無いと思います。
    特急料金の割引は無しでも良いので気軽に会員登録出来るスマートEXにて特急券のみで車椅子席の予約可能になると有り難いのかなと思ったりします。
  • ホームの隙間段差縮小でしょうか。現在は東京駅のみで対応済ですが、とりあえずのぞみ停車駅だけでも良いので他の駅でも縮小されると嬉しいところ。

やっぱり旅は良いですね

コロナ禍以来3年ぶりの新幹線。やっぱり旅は良いですね。

今回は日帰り弾丸旅行となりましたが予定通りに行動できて大きなトラブルもなく目的は全て達成も出来ましたので良かったです。実は少しでも遅延等があると何かを諦めなければいけない可能性もありました。

健常者だと当日の朝に新幹線の指定席を購入しても余裕ですけど。いつもは事前購入していた車椅子席を当日の朝に購入するというのは初の試みでしたが意外と大丈夫でした。しかしみどりの窓口は混むこともあるのでその点は注意が必要です。

ちなみに近年首都圏ではみどりの窓口の閉鎖が相次いでいます。最寄り駅で購入出来ない場合でも障害者割引の乗車券なんかは東京駅の改札内の窓口で購入出来たりします。

障害者割引(区間変更券)
障害者割引(区間変更券)

写真のような区間変更券というやつが出てきます。事前に調べていた情報だと大丈夫そうでしたが、万が一変更出来ないと言われたときの損害を少なくするために都区内入口の赤羽までのきっぷを買っておきました。

コロナ禍で自粛が続いた世の中でしたがようやく元の日常に戻ってきたこの頃。
さて次はどこに行こうかな? とは言ってもこれから寒い季節がやってきますので遠出は春頃が良いかもしれませんね(笑)

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