ネット予約(e5489)で、新幹線の車椅子席を購入してみた

2025/06/23

あまりJR側も広報していないこともあり車椅子ユーザー当事者でもあまり知られていないようですが。EX予約・e5489やえきねっとでは、一部制約はありますがインターネットからも新幹線の車椅子席を購入することが出来るようになっています。
今回、東海道新幹線の車椅子席をe5489で購入する機会がありましたので紹介しておきます。

今回は、e5489を利用

東海道・山陽新幹線の車椅子席を購入する場合は、e5489やEX予約を利用できます。今回はe5489を利用しています。ちなみに、JR東日本方面の新幹線ですとえきねっとを利用となります。

e5489から予約する場合は以下のサイトから購入するのが分かりやすいと思います。現時点ではこだま停車駅(東海区間)は対象外となっている模様です。

座席は「車椅子対応席(移乗席あり)」「車椅子スペース(移乗席なし)」「付添席」の3種類となります。
※車椅子スペース(移乗席なし)はN700Sのみ ※多目的室はe5489対象外

e5489予約画面

障害者割引を利用される方は同時には購入出来ませんので「乗車券なし」を選択します。

e5489 乗車券なしを選択

座席表の選択画面を経て最終確認後購入完了となります。
本人+介助者(付添席)の2枚が必要な場合は一度の操作で手続き出来ませんので別々に操作する必要があります。よって介助者付きで1往復する場合は4度の購入操作が必要になります。とは言ってもみどりの窓口で1時間以上待つよりはマシです。

「この経路は選択できません」と表示される列車は車椅子席が満席です。

購入後は駅の指定席券売機で発券するだけです。ネット受取→クレカ挿入→電話番号下4桁→発券する予約を選択するだけです。(電話番号入力は画面のタッチ以外にもテンキーが使えるので車椅子の方はテンキーが便利です。)
以前は車椅子目線だと画面が反射により見えにくいイメージだった駅の券売機ですが今回は反射なしに普通に見えました。もしかして改良された?

ちなみに、新大阪駅ホームにて別の車椅子客を介助するため待機していた駅係員に「e予約された東京までの方ですよね? ご案内は必要ですか」と声を掛けられました。
今回は同伴者も居ましたし隙間と段差が小さい乗降口だったのでご案内は不要と答えましたが、どうやらインターネットから車椅子席を予約すると駅側に情報が伝わっている仕組みになっているようです。

実際の券面

ネット予約後に券売機から発券するとこんな感じで出てきます。至って普通の特急券になりますが、車椅子のアイコンが表示されています。

この特急券に合わせて別途、障害者割引の乗車券を手配する必要があります。割引の乗車券もインターネットから購入出来ます。
詳細は▼

ちなみにEX予約は?

ちなみにEX予約で「e特急券」を購入することでe5489と同じ事が出来ます。
特急料金の割引があったり出発前まで何度でも予約を変更出来るなど利便性はEX予約の方が高いのですが、新たにクレジットカード(エクスプレスカード)を作成入会する必要があります。こちらのカードは通常は年会費が発生するのですが障害者のかたは免除されています。(EX予約公式より

じゃ、作れば良いじゃんーと言われそうですが、これ以上手持ちのクレジットカードを増やしたくないのが現状でして。
東海道新幹線のヘビーユーザーならおすすめしますが、自分みたいにたまにしか使わない方は通常のクレカが使えるe5489がおすすめです。ちなみにスマートEXは2025年6月時点では障害者割引に対応していないので除外します。

多目的室は?

多目的室は現時点でインターネット予約の対象外です。従来通り、みどりの窓口や電話で申し込む他に「WEBフォーム(JR東海)(JR西日本)」を使う事も出来ます。

なお、従来のN700Aと比べて特に新型車両のN700Sでは車椅子席が広くなったこともあり、予約に手間が掛る多目的室よりインターネット予約も可能な普通の車椅子席でも快適性はかなり向上しています。

N700S 車椅子スペース①
N700Sの車椅子席 (以前撮影)

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医療事故による後遺症のため、車椅子生活となりました。バリアフリーや障害に関すること、趣味の鉄道・IT系などの記事を書いています。
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