車椅子で大阪・関西万博に行って来ました

ミャクミャク
マスコットのミャクミャク

大変長らく御無沙汰していました。中の人は変わらず元気でしたが、更新するネタもすっかりと無くなってしまい2年近くの間も長らくブログは休眠状態となっていました。
ぼちぼちと更新を再開と言うことで今後も当ブログをよろしくお願いします。

話は本題に変わり先日(5月29日)に9年ぶりに大阪へ。大阪・関西万博に日帰りで行ってきました。今回はその時の模様を事前に抑えておくべきポイントやバリアフリー情報などを簡単ですが紹介したいと思います。

事前準備は重要

万博チケットは障害者割引があります。(本人+同伴者1名)障害者手帳をお持ちの方はぜひ活用しましょう。障害者手帳のほか難病患者も割引対象です。ちなみに自分の場合は、今回は懸賞で当選したペアチケットを利用しましたので障害者割引は使用していません。

チケットを手配したらまずは来場日時予約が必要です。日帰りでしたので日程の調整は出来るので天気予報を見ながら7日前抽選にも参加できる直前の8日前に来場日時を予約しました。しかし、朝9時・10時・11時入場の枠は既に満員でしたが、リロードを繰り返していると空きが出てくるので何とか10時入場の枠を取りました。ちなみに複数人同時ですと困難でしたので1名ずつ予約をしたら1時間ぐらい粘って2名分予約できました。

なお、地下鉄利用なら東ゲート、JR線桜島駅利用なら西ゲートとなりますが、西ゲート利用の桜島駅からのシャトルバスが車椅子枠だと午前中は予約で満員になっている日が多数あります。

シャトルバス(車椅子枠)は満席に
シャトルバス(車椅子枠)は満席に

希望の日付や時間帯にシャトルバスの予約が出来ない場合は地下鉄利用の東ゲート入場となります。また現地には障害者用駐車場もあると言うことですがSNS上を見ていると既に連日満車の模様です。
地下鉄自体は混雑していますが車椅子でも普通に乗車は出来るレベルです。ただし行きの場合は、弁天町からは混雑で少し難しいかもしれません。新大阪からだと御堂筋線→本町乗り換えがおすすめです。もしくはタクシーを使う方法もあると思われます。

パビリオン抽選
パビリオン抽選

無事、チケットの来場日時予約が出来ましたらパビリオンの抽選に参加できます。
2ヶ月前抽選・7日前抽選・3日前先着・当日先着とチャンスがありますが正直狭き門でしょう。
自分は7日前抽選で未来の都市シアター入場付きに当選しました。なお、3日前先着では車椅子枠のパビリオンが多数表示されているのを確認しましたが実際はエラーになるし複数人や希望時間帯などの条件が合わず取れませんでした。当日先着は入場時点で全て終了していました。

あとは会場マップの印刷とQRチケットのスクショまたは印刷をしておくと非常に便利です。また事前に行きたいパビリオンを事前に調べておくと良いでしょう。

車椅子利用者は優先あり

車椅子利用者は各所で優先があり大変有り難かったです。

まずは入場時ですが地下鉄夢洲駅のエレベーターで地上に出たあとは東ゲートの一番右側が優先ゲートとなりますので一般の方の流れにはついて行かずに、「優先」と表示された場所から同ゲートに向かうことが出来ます。
今回は10時入場予約の10時15分頃に到着でしたが、ちょうど10時入場の優先対象者が捌けたあとだったのか待ち時間無しで手荷物検査を受けて入場できました。
ちなみにレンタル貸出車椅子の受付は長蛇の列でしたが(正直、中には元気そうな見た目の人もチラホラと)私物の車椅子で来ている場合はその列はスルー出来ます。

海外系のパビリオンを中心に優先レーンがありますが、運用方法は各国任せで国によっても結構異なりました。大まかに下記のパターンでしょうか。とりあえず、希望のパビリオンでスタッフさんに聞いてみましょう。なお、ネットの情報も統合すると国内系のパビリオンで優先をしているとの情報はあまり出てきませんでした。

  • 優先表示あり
  • 優先表示は無いけど聞いてみると優先
  • 優先なし
  • 優先はあるけど優先レーンも満員で受付を一時中断中(後ほど来てね的な案内)

優先レーンで案内されたとしても0分待ちで入れると言うわけでは無く、パビリオンは入れ替え制ですし優先対象者の待ち人数によっても少々の待ち時間は発生します。

ちなみに車椅子利用者からだと一律での優先では無く、ある国では貸し出し用の車椅子に乗っていた高齢者は追い返されて、私物のアクティブタイプの車椅子に乗った自分みたいな若い車椅子ユーザー(見た目で身体障害者と分かる人)は優先OKと案内している国もありました。その国では優先対象者が障害者のみだった模様で、障害者手帳を見せると車椅子以外の障害でも優先対象になっていたようです。

よって7日前抽選や3日前先着でパビリオンの予約を出来なくても車椅子ユーザーなら十分楽しめると思います。
ちなみにあまりにもスムーズに進んだので優先案内表示のレーンとか写真を撮ることが出来ませんでした。

パビリオン・大屋根リング

パビリオンはアメリカ・オーストラリア・英国・タイは優先で観覧できました。イタリアは優先レーンも満員と案内されました。
見ようと思えばもっと見れたかもしれませんが、抽選で当選した未来の都市が最果ての地にあるので移動時間だけでかなりの時間が掛ってしまい帰りの新幹線や休憩時間などを考えるとこのくらいが限界でした。

アメリカ館①
アメリカ館②
アメリカ館③

アメリカ館では観光案内やロケットの発射を楽しめます。めっちゃ遠かった未来の都市も楽しかったです。観覧に夢中になりすぎてパビリオン内の写真もほとんど撮れていません。

未来の都市①
未来の都市②
タイ館
大屋根リング①

大屋根リングもエレベーターがありますので車椅子で登ることが出来ます。ちなみに話題になっていたユスリカはこのエレベーターで数匹目撃した程度で大量にはいませんでしたよ(笑)

まとめ

万博会場内は地形も平坦ですし施設もバリアフリーで多目的トイレも各所に複数あるので全く不便はありませんでした。どこのパビリオン内は緩やかなスロープを登っていくスタイルになっているのでそれだけ頭の中に入れておくと良いでしょう。

会場でのアクセシビリティは大変素晴らしいのに万博公式側からの情報発信が少ないことが気になります。
自分も事前にSNS上で車椅子ユーザーの口コミを入手していましたので勝手が分かっていましたが、そうじゃない方は大変だと思います。万博サイト上でも情報の発信強化が必要だと感じました。よって、自分もXとこのブログで情報発信しています。

正直、車椅子優先されすぎじゃ?とも感じましたが、まああの狭い待機列に車椅子を並ばせても周りの人に接触や転倒の危険性があると思います。ここは有り難く優先レーンを活用させて頂きました。

なお、普段は車椅子の必要性が無いけど会場では使いたいという高齢者などの方は、会場では貸し出し用の車椅子が不足している上に手続きにも時間が掛るようなので、社会福祉協議会などで手配していくのもありだと思われます。

ちなみに自分はあまりにも車椅子だと快適性が良かったので9月頃にリピート(再訪問)を考えているところです。

新大阪駅551の行列待ち
新大阪駅551の行列待ち

最後の写真は今回の関西旅行で一番並んだ新大阪駅の551蓬莱の写真。とても美味しかったです。

551蓬莱

記事の内容は5月下旬の平日訪問時現在の障害者手帳持ちの車椅子ユーザーの様子です。今後の会期末に向かって優先などの運用方法が変更なっている場合もあるかもしれません。最新情報は公式HPやSNSでのチェックをおすすめします。

ちなみに、後日鉄道バリアフリー系のことも別途記事にする予定です。

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